ラウンドワン広島の現在と撤退理由|跡地の変遷と再出店計画を追う
広島市中区本通の象徴的なアミューズメント拠点として、長年若者やファミリー層に親しまれてきた「ラウンドワン広島店」。2021年1月の閉店から歳月が流れた2026年現在も、週末や大型連休を迎えるたびに「広島市内にラウンドワンは復活しないのか」「跡地はどうなっているのか」といった疑問の声がネット上で絶えません。政令指定都市でありながら中心部から姿を消した背景には、単なる一時的な集客減にとどまらない複合的な要因が存在します。
本記事では、ラウンドワン広島店の閉店理由と撤退に至るまでの経緯、旧店舗跡地の現状、さらには県内唯一の拠点となった「ラウンドワン福山店」や市内の代替アミューズメント施設の最新状況まで、商業開発とレジャー産業の視点から徹底取材しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:広島店(本通)の撤退は、賃貸借契約の満了、建物の設備老朽化、および都市型空中階ビルにおける収益構造の限界が重なった結果である。
- 要点2:広島市内の旧跡地は他商業テナントや再開発へ移行しており、現在広島県内のラウンドワンは「福山店(スポッチャ併設)」の1店舗のみ。
- 要点3:市内でスポッチャ級の体験を求める層には「VS PARK」などの体験型施設や老舗ボウリング場が受け皿となっており、再出店には広大な郊外型敷地の確保が必須条件となる。
【2026年最新】ラウンドワン広島の現在と跡地はどうなったのか?
かつて広島市中区本通8-22に位置し、地下1階から地上地上階までアミューズメントマシン、ボウリング、カラオケ、ビリヤード・ダーツをぎっしり詰め込んでいた「ラウンドワン広島店」。同店が完全にシャッターを下ろして以降、本通商店街の人の流れや近隣店舗の客層にも少なからず変化が生じました。
広島本通のランドマークだったビルの変遷
ラウンドワン広島店が入居していたビルは、本通アーケードと金座街が交差する市内屈指の超一等地にありました。同店撤退後、広大なフロア面積を持つ多層階ビルの活用法には大きな注目が集まりましたが、ワンフロアごとの分割賃貸やアパレル・ドラッグストア・ホビー系テナントの誘致、さらには耐震補強工事やリノベーションを経て、現在は中心市街地の新たな商業区画として再編が進んでいます。
地元不動産関係者の証言によると、「ボウリングのレーンを支える特殊な床構造や遮音設備が施された大型フロアは、一般的な物販店へ転換する際の原状回復・改修コストが莫大になる」という構造的課題がありました。そのため、一括での後継レジャー施設誘致ではなく、フロアごとの柔軟なテナント誘致が進められた経緯があります。
広島市内の「空白地帯」と福山店の稼働実態
広島店が閉鎖されたことにより、広島市およびその周辺都市(東広島市・廿日市市・呉市など)を含む約150万人規模の都市圏において、ラウンドワンが1店舗も存在しない「空白地帯」が続いています。現在、広島県内で営業しているのは、福山市明神町にある「ラウンドワン福山店」のみです。
福山店は大型のスポッチャ(Spo-Cha)を併設したロードサイド型メガ店舗であり、休日は備後エリアのみならず、山陽自動車道を利用して広島市内や西条方面から遠征するグループ客で賑わっています。しかし、広島市中心部から福山店までは車・電車ともに片道約1時間半から2時間を要するため、日常的な遊び場としての代替には心理的・物理的なハードルが依然として残っています。

ラウンドワン広島店の閉店理由と撤退経緯|噂の真相を徹底取材
ネット上のコミュニティやSNSでは、「なぜ広島の中心部であれほど混雑していた店舗が潰れたのか」「赤字が原因だったのか」といった憶測が飛び交いました。取材と公開情報から浮かび上がった決定的な理由は以下の3点に集約されます。
1. 賃貸借契約の満了と更新条件の不一致
最大の直接的要因は、2000年代初頭の開業から数えて約20年におよぶ長期建物賃貸借契約の期間満了です。都市部の大型商業ビルにおいて、定期借家契約の満了時は賃料設定や設備投資の負担割合を見直す最大の節目となります。ビルの老朽化に伴う大規模修繕や耐震改修のコスト負担を巡り、運営会社である株式会社ラウンドワンとビルオーナー側との間で合意に至らなかったことが撤退の決定打となりました。
2. コロナ禍における都市型インドア店舗の採算性見直し
閉店時期となった2021年初頭は、度重なる緊急事態宣言や外出自粛要請により、深夜営業やカラオケ・アミューズメント業界全体が壊滅的な打撃を受けた時期でした。ラウンドワンの公式決算資料を精査すると、当時の同社は「不採算店舗の早期撤退」と「郊外型スタジアム店舗(スポッチャ併設店)および北米事業への経営資源集中」を明確に打ち出していました。繁華街立地の広島店は家賃負担が重く、深夜帯の若年層利用が激減したことで、契約更新を見送る経営判断が下された形です。
3. スポッチャを併設できない「敷地面積・構造の限界」
ラウンドワンのビジネスモデルにおいて、極めて高い客単価と滞在時間を生み出すキラーコンテンツが「スポッチャ」です。しかし、本通の広島店はビルイン型の都市型店舗であり、天井高やワンフロアの面積に制約があったため、スポッチャを導入することが構造上不可能でした。ゲームセンター・ボウリング・カラオケという従来型構成だけでは、近隣の競合ゲームセンターやシネマコンプレックスとの差別化が難しくなり、長期的な投資回収が見込めなくなったことも背景にあります。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
広島店の撤退は、地域住民や若者文化にどのような影響を与えたのでしょうか。SNSや地元ネット掲示板、現地利用者の証言を丹念に検証すると、単に「ゲームセンターが1軒減った」以上の喪失感が浮かび上がってきます。
当時、広島店を頻繁に利用していた地元大学生や社会人からは、次のような声が寄せられています。
「金曜の夜に本通で飲み会をした後、とりあえずラウンドワンに行ってボウリングかカラオケをするのが定番コースだった。それがなくなってから、二次会の選択肢が一気に狭まった」(20代男性・会社員)
「高校生の頃、プリクラやクレーンゲームといえば本通のラウワン一択だった。メガ店舗特有の圧倒的なプライズゲーム台数や深夜までの営業など、代わりになる場所が本通にはまだ見当たらない」(20代女性)
一方で、当時の料金体系に関する意見も散見されます。「メガチェーンならではのボウリング投げ放題パックや深夜フリータイムは破格だったが、通常料金でボウリングを2〜3ゲーム投げて貸靴代を払うと、学生にはやや割高に感じる局面もあった」という声もあり、価格競争力と中心街の高い家賃コストとの間でジレンマが生じていた様子が窺えます。

【徹底比較】広島県内・近隣のアミューズメント&ボウリング場データ
ラウンドワン広島店の閉店後、広島市周辺でボウリングや体感型アクティビティを楽しみたい層はどこへ向かっているのか。主要なレジャー施設のスペックと特徴を比較検証しました。
| 施設名・エリア | 主要アクティビティ・規模 | ボウリング/スポッチャ | 編集部の見解・おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| ラウンドワン福山店 (福山市明神町) | メガアミューズメント、カラオケ、ビリヤード、ダーツ | ボウリング:〇 スポッチャ:〇(大規模) | 県内最強の複合施設。広島市内からは遠いが、休日ドライブや終日レジャーには最適。 |
| VS PARK (イオンモール広島府中) | ヤバすぎスポーツ集結の体験型バラエティスポーツ施設 | ボウリング:× スポッチャ類似体験:◎ | スポッチャのアクティブ要素を求めるなら市内近郊で最も有力。若者・ファミリー向け。 |
| 広電ボウル (広島市西区東観音町) | 老舗大型ボウリング場、卓球、プロショップ併設 | ボウリング:◎(大型設備) スポッチャ:× | 市内中心部からアクセス抜群。大会利用から学生・サークルのボウリング大会まで盤石。 |
| ミスズボウル (広島市佐伯区皆賀) | 地域密着型ボウリングセンター、駐車場完備 | ボウリング:◎ スポッチャ:× | 西区・佐伯区・廿日市エリアのボウリング拠点。落ち着いてスコアを競いたい層向け。 |
| 賀茂ボール (東広島市西条町) | ボウリング、バッティングセンター、ゲームセンター | ボウリング:〇 スポッチャ:× | 東広島エリアの学生・ファミリーの定番。複合的なレクリエーション設備が充実。 |
広島ラウンドワン再出店の可能性はあるのか?都市開発と出店条件を分析
「広島市内にラウンドワンが再出店する可能性はあるのか」という問いに対し、大手アミューズメント開発の動向や出店基準から分析すると、いくつかの現実的な条件と課題が見えてきます。
郊外型スタジアム店舗(スポッチャ)に必要な立地要件
ラウンドワンが現在国内で新規出店・リプレイスを行う場合、その大半は敷地面積3,000坪以上、数百台規模の平面または立体駐車場を備えた大型ロードサイド店舗です。ボウリング(20〜30レーン以上)、カラオケ、大規模アミューズメントフロア、そして屋内外のスポーツコートを備えたスポッチャを一体開発するためには、広大な用地と幹線道路沿いの良好なロードアクセスが不可欠となります。
本通のような繁華街中心部へのビルイン型再出店は、家賃コストとフロア制約の観点から可能性が極めて低いと言わざるを得ません。再出店が実現するとすれば、以下のような郊外・準郊外エリアの開発計画に組み込まれる形が現実的です。
- 西風新都(アスタラムライン沿線・安佐南区〜佐伯区):広大な開発余地があり、ファミリー層の人口増加エリア。
- 宇品・出島臨海エリア(南区):大型商業施設が集積し、大型車両の動線や大規模駐車場の確保が容易なベイエリア。
- 山陽自動車道IC周辺(西風新都IC、広島IC、廿日市IC周辺):広島都市圏全域からの車アクセスを取り込めるインター近接地。
現在、広島駅周辺では新駅ビル「minamoa(ミナモア)」の開業をはじめとする駅前大再開発が完了し、人の流れは駅周辺と紙屋町・八丁堀エリアで二極化しています。しかし、駅ビル内に収まる規模のレジャー施設と、郊外型メガエンタメ施設とでは需要の受け皿が根本から異なります。今後、郊外型大型複合商業施設の新規開発プロジェクトが持ち上がれば、核テナントとしてラウンドワンが誘致される余地は十分に存在します。
【プロの結論】広島のアミューズメント選び|目的別の最適な判断基準
ラウンドワン広島店が存在しない現在、レジャーを最大限に楽しむためには「何を一番の目的とするか」によって目的地を明確に切り分けるのが賢明です。
- 「スポッチャのように多彩なスポーツアトラクションで体を動かしたい」場合:
迷わず「VS PARK イオンモール広島府中店」を選択するのがベストです。屋内でデジタルアクティビティやアトラクション系スポーツが体験でき、移動の負担も最小限に抑えられます。 - 「ボウリングの大会や投げ放題、じっくりスコアを出したい」場合:
中心部近くなら「広電ボウル」、西部・西条方面なら「ミスズボウル」や「賀茂ボール」が最適です。本格的なメンテナンスが施されたレーンで快適にプレーできます。 - 「どうしてもラウンドワン特有のスポッチャ・ボウリング・メガアミューズメントを終日満喫したい」場合:
週末にグループや家族でドライブを兼ね、「ラウンドワン福山店」へ遠征遠出する計画を立てるのが結果的に最も満足度の高い選択となります。

【round1 広島】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:広島市内に現在ラウンドワンはありますか?
A1:いいえ、現在広島市内にラウンドワンの店舗はありません。広島本通にあった店舗は2021年1月に閉店しました。現在広島県内にあるのは「ラウンドワン福山店(福山市明神町)」の1店舗のみです。
Q2:ラウンドワン広島店にスポッチャは併設されていましたか?
A2:併設されていませんでした。旧広島店は繁華街のビルイン型店舗だったため、ボウリング、カラオケ、アミューズメント(ゲーム・プリクラ・メダル)、ビリヤード・ダーツのみの営業でした。
Q3:広島市内にラウンドワンが再出店する予定や公式発表はありますか?
A3:2026年現在、株式会社ラウンドワンからの広島市内への具体的な再出店に関する公式リリースは出ていません。ただし、地元住民からの誘致要望は非常に強く、郊外の大型商業用地開発などの動向が注目されています。
Q4:広島市内でスポッチャの代わりになる施設はどこですか?
A4:最も近い体験ができる施設としては、イオンモール広島府中内にある「VS PARK」が挙げられます。動的・体感型のアクティビティを屋内で豊富に楽しむことができます。
Q5:福山店以外で広島からアクセスしやすいスポッチャ併設の近隣ラウンドワンはどこですか?
A5:山陽新幹線や高速道路を利用する場合、「岡山妹尾店(岡山県)」や「下関店(山口県)」が候補に入りますが、距離・移動時間を考慮すると県内の「ラウンドワン福山店」が最もスムーズです。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
ラウンドワン広島店の撤退は、中心街の賃貸借契約満了と耐震・老朽化問題、そしてコロナ禍を受けた全国規模のスクラップ&ビルド戦略が重なった必然の事業判断でした。かつてのように「本通に行けばいつでも遊べた」時代から、現在は「目的に合わせて市内特化施設(VS PARKや広電ボウル)と郊外メガ拠点(福山店)を使い分ける」時代へとレジャーの楽しみ方が移行しています。
広島都市圏のポテンシャルを考えれば、将来的に広大な駐車場を備えた郊外型スタジアム店舗としての再進出の可能性は決してゼロではありません。最新の出店動向やレジャー施設のオープン情報に注目しつつ、週末のアクティビティ計画を最適に組み立てていきましょう。 (出典: round1 広島(Yahoo!ニュース))